小高久世陶芸展
開催期間
2004.11.20〜12.5

 


楽の噐 (らくのうつわ)

昔の人達が作った造形物に惹かれます。
遺跡や、出土品など複雑な形をした祭器、描かれた紋様…。
当時の人は、これらを良い、美しいと思っていたから作ったのです。
そしてこんなにも環境の違う現代を生きている私達も同じように、いいなと感じます。
時代や国(地域)に関係なく人類にはもともと備わっている共通の美意識があるのでしょうか。
そんな事を考えると、自分がとてもちっぽけな存在に思えてきます。
同時に、全く逆の感覚にもなります。
数え切れないくらい多くの小さな要素を内包している気分になり、自分が大きく感じられるのです。
この二つの感覚は激しく交互に入れ代わり、
なぜか最終的にはどちらも同じ事のように思えてきます。
この不思議な感覚を楽しみながら、私にも備わっているはずの原始的な意識で
共通の美を表現したいと願いながら作品づくりに取り組んでいます。

小高久世

通常の焼き物より低温で焼いていく「楽焼き」。
日本ではお抹茶碗を作る際この焼き方が用いられており、昔からある焼き方です。
この手法がアメリカに渡り、ひと工夫され、逆輸入のかたちで日本に紹介されました。
仕上げる直前にススを吸わせる手法で、そのことで表面に黒いヒビや焦げや、ギラリと光る効果が現れます。




 



 



         
   
      
   


小高久世

1972 兵庫県生まれ/大阪府高槻市育ち
1995 京都市立芸術大学工芸科陶磁器専攻卒業
1997 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了

個展
1997 初個展(ギャラリー紅/京都)
1999  'call at a port'(トアギャラリー/神戸)
    なつのうつわ(ブルパンギーノ/神戸)
2001 らくやき展(ギャラリー翔/京都)
2002 RAKU WORKS(gallery T.K.art/大阪)
2003 小高ひさよ展(ギャラリー器館/京都)
2004 RAKU works(ギャラリー翔/京都)
2004 RAKU works by Hisayo ODAKA
     (garally TKart/大阪)

主なグループ展
1999 生活潤具展(maze/名古屋)
2000 あおのしつらい(ギャラリー翔/京都)
    間飾 makazari(ぎゃらりかのこ/大阪)
2001 春を呼ぶ豆皿展(ギャラリーセンティニアル/大阪)
    ミニアチュール・神戸展
     (2002.2003)(ギャラリー島田/神戸)
2002 初夏の酒器展(アートスペース八源/京都)
2003 小さなオブジェ達展(Gallery space○△□/京都)
    湯飲み展(GALLERY北野坂/神戸)
    PLATE COLLECTION(くらふとギャラリー集/京都)
2004 がらぱく (SewingGarally/枚方市 )

その他
1995 国際掌中新立体造形公募展
    (名古屋市中小企業振興会館)
    広島国際学生アートフェスティバル95 
    世界学生美術交流展(広島国際会議場)
1996 島田陽設計「カフェ・リマリピリピ」建築意匠制作
    (京都市立芸術大学祭模擬店)
1998 陶壁画「m.a.p」制作(大阪府立青少年会館)
2000 「BONSAIの器展」(2001)(高木盆栽美術館/東京)
2001 朝日現代クラフト展(阪急百貨店/大阪・東京)
2002 カフェ「蒼」。庭部エクステリア(花器)制作
     (カフェ「蒼」/京都)

 

企画展開催中は絵付け教室も行いました。
様々な色を塗っていき、焼いた後
ススを 磨いていくと塗っていないとこは黒く、
色を塗っているところはきれいな色がでてきます。
磨くのもまた楽しみの一つですね(*^_^*)
皆さん、ご来店ありがとうございました。