森口信一木工展
〜我谷盆に魅せられて〜
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開催期間 |
2007.4.28〜5.13 |
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我谷盆に魅せられて、はや七年になります。
この盆の素朴さと使い込む事によって存在感を増すこの生活民具を
多くの人に使ってもらいたくて製作しております。
私の我谷盆は古来からの製作方法にこだわり、丸太を板目で割り、
板厚をととのえノミで刳りぬいている物で、大変ロスが多いですが
それが我谷盆本来の姿だと思っています。
その為大きさや厚さをそろえるというのが難しく、同じ物がないという理由です。
現在、石川県の方でも数名の人しか製作されていなくて、
継承があやぶまれています。
今回の個展は我谷盆の魅力と私の木工作品を中心に
我谷盆と今までの私の作品の共通点を見つめなおす個展になればと思っています。
森口信一
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我谷盆は石川県、江沼郡、菅谷と九谷の中間(現 加賀市)で、
山中温泉よりの谷あいにある我谷村(わがたにむら)で、
江戸時代初期以来、生活具として作られた木地盆。
材はこの村に多くとれた栗を用いており、
丸太を輪切りにするという素朴な製法により、
同寸法の盆は二つとないと言われています。
この盆の特色は一枚板からのみで縁まわりをくり出し、
見込みには丸のみの平行線を鮮明に刻みつけているところ。
これが素朴であるが実に美しい装飾となっています。
大変手間のかかった作品ばかりで
あらためて手工芸品の素晴らしさを感じます。
ご来店して下さった方も、残念ながらご来店できなかった方も
写真にて森口さんの作品を楽しんで下さい。
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花器「誕生」
何度も漆を塗り仕上げたそうで
まさに”卵=誕生”って感じです。
光沢がとても美しい作品です。
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朱漆塗波形彫盛器
漆塗りの作品
使い込むほどに朱の下に塗った黒の漆がでてきて
味わい深くなるそうです。
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時代家具置き床
古い家具を使った作品
古さを全く感じないきれいな漆の仕上げでした
愛着のあるものを再生できるところが木の良さでしょうね
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置き床
何度も塗り重ねる事によってでる光沢は漆ならでは
木目のきれいな作品です
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酒膳「凪ぎ」
あぐらをかいた時にちょうど良い具合に膳がくるよう
作ってあるそうです
上部は細かい模様がついています
趣のあるお酒が楽しめそうですね(=^〜^)o∀
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我谷盆
畳の目の様に正確に掘られたお盆
栗の木で出来ています
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我谷盆竹堤手付
写真では解りにくいですが、
側面にも彫刻が施してあります
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我谷 長手盆「波紋」
美しい曲線の模様がついています
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北山杉で作られたベンチ
木のベンチはずっと座っていても蒸れず
心地が良いです |
右の方が作者の森口信一さんです(^^)/ |
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森口信一
1952 北海道に生まれる
小・中・高の学生時代を高槻市に在住
1977 京都市立芸術大学美術学部彫刻科 卒業
1987 黒田乾吉氏より拭漆の講習を受ける/京都
2001 我谷盆の研究・製作を始める
2003 大阪成蹊大学芸術学部 工芸非常勤講師
個展
1989 カンバツヤモクザエモン GALLERY自然/大阪
1994 酒膳展 PART.T ギャラリー龍馬/京都
1995 酒膳展 PART.U ギャラリー龍馬/京都
1996 酒膳展 PART.V ギャラリー龍馬/京都
1997 酒膳展 PART.W ギャラリー龍馬/京都
1998 酒膳展 PART.X ギャラリー龍馬/京都
2000 作品展 PART.Y ギャラリー龍馬/京都
2001 木工展 PART.Z ギャラリーくらしや木左衛門/京都
2002 木工展 PART.[
−我谷盆に魅せられて−
ギャラリーくらしや木左衛門/京都
2006 我谷盆に魅せられて 淡交社/京都・東京
グループ展・その他
1985 京都現代クラフト展 奨励賞受賞
1987 朝日現代クラフト展 入選
1987 「楽しい木工作品展」 ギャラリー龍馬/京都
(以後毎年「あかり展」開催)
グループ展数回
1988 木と漆展 樹輪舎/京都(以後3回)
1989 伊丹クラフト展 入選/兵庫
1990 椅子展 アートステージ、
阪急百貨店/大阪(以後2回)
1996 「森田真千子、森口信一2人展+稲葉直人」
ギャラリーgen/埼玉、越谷
1996 第7回伊丹クラフト展 入選/兵庫
1996 陶、染、木工3人展「時空間」
天地(AMETUCHI)/山口
1997 「森田真千子、森口信一2人展」
ギャラリーgen/埼玉、越谷
2002 4人展「実りを紡ぐ」 GALLERY雅春庵/京都
2003 3人展「FORME」 GALLERY雅春庵/京都
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皆さん、ご来店ありがとうございました。 |
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